怖い映画といってもいろいろありますが、その中でも閉ざされてしまう内容のものがあります。
閉ざさてしまった主人公たちはそれぞれパニック状態になっていきます。
そんな場面を見ているだけで嫌になってしまいますが、
今回はそんな「閉ざされる」映画で、U-NEXTで見ることができる「おすすめな作品」をご紹介します。
基本ネタバレはしませんが(鑑賞がおもしろくなくなってしまう)、作品の良さをお伝えするために、ほんの1部分だけネタバレにふれることもありますがご了承ください。
※2020年6月時点
【キューブ】
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
立方体の空間に閉じ込められた6人の男女の脱出を描いた、心理サスペンス。
難解なトラップや暗号をクリアし、極限状態の中脱出に向けて、出口を探します。
むき出しになる人間の本性が裏切りと怒りを上昇させていきます。
この作品は、1瞬で不意をつかれてしまう演出も豊富です。
というのも、メンバーの中に脱獄の天才がいました。
脱獄の天才があまりにも有名だったのでしょう。
警官は、驚いた表情をして笑っていたのですが、
となりにいた女性が脱獄の達人に向かって言います。
「脱獄の達人ね」
そういうと、達人は、「そうとも魔術師さ」といって誇らしげに隣の部屋に入ります。
その瞬間、見てはいけないものを見てしまいました。
ほんの一瞬です。
誇らしげにしていた、有名な達人がほんの一瞬で・・・
序盤からココまでリアルに危険なことしていいのか、作者に問いたくなるほど刺激が強いです。
誰がこんな部屋作ったんだと思うはずです。
私達は普段、太陽を浴びて生活していますが、狭い空間の中に閉じ込められる恐ろしさがリアルに表現されています。
暗いマンホールの中に入って出れないみたいな。
ちなみに、出れないだけではないのが、キューブの恐ろしさです。
ありえない仕掛けが各部屋に仕掛けてあり、ミスをすると一瞬でアウトです。
出演者のキャラクターの演出も個性あふれているし、コロッと人間性が変わってしまう演技に騙されてしまいます。
「実はこの人とっても悪い人だったのか」、みたいな。
もしもまだ見ていないなら、こんな映画もあったのかと驚くと思います。
こんな作品子供に見せないでください。
もし見てしまったら、そのトラウマは一生続くかもしれません。
【キューブ2】
キューブの続編です。
前作では、立方体から脱出するという設定は前作と同じですが、
よりトラップが残酷になっているといっても過言ではありません!
前回は、薄暗い部屋で気持ち悪さの方が先だったのですが、今作は、明るい部屋です。
明るい部屋だからといってこの作品を見くびってはいけません。
刺激的な演出は前作と同じです。
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督から今回は、アンジェイ・セクラが監督を務めています。
キャストも新しいメンバーに変更になっています。
QUBE[■RED](キューブレッド)
監督脚本:ルイス・ピエドライータ 、ロドリゴ・ソペーニャ
「登場人物」
パスカル
ヒルベルト
ガロア
オリヴァ
フェルマー
・・・他
スペイン映画も良作がたくさんありますね。
あらすじとしては、数学者たちにフェルマーと名乗る人物から手紙が届きます、
期限までに問題を回答することができた4人が謎のパーティーに招待されたのは湖畔の館。
送られてきた問題を制限時間に解かなければどんどん脱出が不可能になっていくというもの。
部屋に閉じ込められてしまった4人は、脱出するために知恵を絞ります。
この作品は、数学の問題が多く出てきますが、数学が解けるならもっとおもしろいと思います。
ですが、数学の問題を解けないからこの作品を楽しめないのかといえばそうではありません!
数学の勉強にもなるんですが、数学以外の駆け引き部分がほとんどなので、
普通に映画を見ることができるなら、存分に楽しめるはずです。
ただ、数学の解き方を知っていれば、もっと楽しめたのは事実です。
感想としては、計算し尽くされていて内容の完成度も高いです。
何が本当で何が嘘なのかよく理解できないうちに話が進んでいくというような、話の急展開に頭が混乱してしまうほど謎にみちあふれています。
本当だと感じていたことが実は違っていた、という作者の裏切りにはやられました。
巷では、見て退屈になってしまう映画もたくさんありますが、
キューブレッドは、手元にある飲み物を飲むのを忘れてしまうほどの緊張感と、華麗なトリックを散りばめています。
【エレベーター】
超高層ビル、地上200メートルのエレベーターに閉じ込められる、9人の男女の恐怖を描くスリラーサスペンス。
監督:スティーグ・スヴェンセン
脚本:マーク・ローゼンバーグ
超高層ビルでエレベーターが動かなくなるという、日常でもありそうでないような作品なのですが、
この作品のポイントは、閉じ込められた男女が、どのように行動していくのかというところです。
パニック状態になると、人はとんでもない言葉を出したり、とんでもない行動をしたりするものです。
映画では、極限状態になった人間同士の真の姿が映し出される演出もたくさんあるので、楽しめると感じています。
また個性あふれる出演者の顔ぶれも良いです。
会長をしているヘンリー・バートン、その孫のマデリーン・バートンは子供なんですが、マデリーンが女の子のくせにとても生意気なのです。
親のしつけはどうなっているんだと言いたくなるところなのですが、
孫のマデリーンがいたずらでエレベーターの緊急停止ボタンを押してしまいます。
それからエレベーターが動かなくなったのですが、実は裏で糸をひく犯罪者がエレベーターを止めていたのです。
そうとは知らずにエレベーターの中にいる9人に、衝撃的な出来事が連続でおこっていきます。
連絡すればエレベーター動くのでは?
そう感じていると思いますので一言でお伝えしますと、連絡はできますが脱出があまりうまくいきません!
その中に警備員がいたのですが、無線の電池が切れたというありえないオチも。
それでは警備の意味がないだろ!とツッコミたくなりますが、無言でしかも平然とした態度で立っています。
その後も、脱出を試みますが、ありえないことが次々と起こっていきます。
けっこう血まみれなところもあったりするので、
そういう作品が嫌いならみないほうが良さそうです。
こう言うのもなんなんですが、閉所恐怖症なら見ないほうがよいです。
それほど強烈な場面も出てきます。
【リミット】
何者かに棺の中に入れられて、地中に生き埋めにされてしまう男が脱出を試みるサスペンス、スリラー。
ほぼ狭い暗闇の中で進める展開に先が読めないほどの興奮がはしる。
監督:ロドリゴ・コルテス
脚本:クリス・スパーリング
主演のライアンレイノルズはX-MENやデットプールでおなじみの人気俳優です。
作品が始まるものの、画面が暗いままなので故障したのか勘違いしましたが、
画面の故障ではなく、演出です。
狭いスペースの中でジッポライターをつけている男が一生懸命叫んでいます。
これ、はじめて見た時、ほんとに驚きましたからね。
えっ、どういうこと?
多分見たらそう思います。
なにがなんだかわからない。
ただ男が狭い中で「クソー」といってもがいている。
人なし、明かりなし、曲なしです。
これって脚本家もすごいと思いますけど、ライアンレイノルズの凄さがわかりますね。
1人芝居をはじめから終わりまでしている映画ってなかなかありません!
トム・ハンクス主演映画、「キャスト・アウェイ」でも全部1人じゃなかったです。
みどころとしては、謎の電話の犯人がどんな顔なのか、
どこで何をしているのか、埋められた場所はどこだったのかをもっとリアルにしてほしかったところですが、
それがあまりはっきりしないで終わってしまうというところがこの作品のキモでもあります。
【フライトプラン】
監督:ロベルト・シュヴィンケ
脚本:ピーター・A・ダウリング、ビリー・レイ
ジョディ・フォスター主演の、高度1万メートルの密室で巻き起こるサスペンスです。
航空機設計士の母親が、消えてしまった娘を取り戻すために命がけで娘を探します。
母親は、娘がいないと伝えているのに、誰も信じてくれません。
娘を見つけるためには、大胆な行動に出てもお構いなしの、母親ならではの強さがそこにはあります。
果たして娘はどこにいるのか?
そして、娘は本当にこの飛行機にいるのか?
飛行機系の作品が好きならさらに楽しめると思います。
【フローズン・ブレイク】
男女4人の乗ったゴンドラが上空60メートルで突然停止してしまいます。
マイナス10度という極寒の中で、彼らは自力で脱走しようとしますが、
脱走しようとすればするほど、最悪の状態になっていきます。
制作:ロシア
監督:ティグラン・サハキャン
脚本:デニス・コシファコフ 、ティグラン・サハキャン
「出演」
:カーチャ
:キリル
:ビク
:デン
:ロマ
・・・他
雪山で4人はゴンドラに乗ります。
上空で突然ゴンドラが停止しますが、なぜゴンドラが止まってしまったのか分からない中、誰も助けにきてくれません。
しかたないので、4人はなんとかして脱出しようとします。
そこで考えたのが、上空から1人がロープで降りて助けを呼ぼうというありえない考えだったのですが、だって真冬の山で60メートルですよ。
レスキュー隊でもそんなことしないし出来ないと思うのですが、その中の1人「デン」がロープで降りるってなったんです。
「おいおい誰か止めろよ!」
そう感じていたんですが、主人公らしき女性「カーチャ」は最初止めました。
止めたのですが、なぜだかみんな言うことを聞いてくれないという最悪の状態になってしまったんです。
で、結局ロープを3人がつかんで1人が降りていくのですが、これがやっぱり悪かったです。
1人落っこちてしまいます。
「だから言ったじゃないか!」
そうつぶやきながら見ていたのですが、なぜだかロマがいきなり恐ろしい人間に凶変していきます。
なんと、友達の「カーチャ」を殺そうとするんです。
「カーチャに付き合ってくれって最初言っていたロマがです」
これにはびっくりでした、なんでこんなことになるんだって感じです。
もう最悪の展開になっていきます。
「最後に」
閉じ込められてしまう作品もいろいろありますが、
僕が実際に見ておもしろかった作品をご紹介しました。
少々気持ち悪くなってしまうような内容の作品もありますが、お好みの作品を見て楽しんで頂ければと感じています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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