94回日本アカデミー賞の作品賞にノミネートされた西島秀俊主演の映画「ドライブ・マイ・カー」インターナショナル版を早速U-NEXTで見ました。
西島秀俊さんの作品は今まで数々みてきましたが、この作品を演じている西島秀俊さんの演技、もう恐ろしいほど俳優を超えた演技をしていました。
この作品をみながら感じたことは、不思議な怖さがあるからとにかく次をもっと見たくなる。
そんな映画です。
U-NEXTで「ドライブ・マイ・カー」インターナショナル版というタイトルになっているので普通のドライブマーカーとインターナショナル版があるのかと不思議に思ったのですが、
「ドライブマーカー」劇場版と「インターナショナル版」に結局違いはありませんでした。
ドライブマーカーは世界各国のいろいろな劇場で公開されている作品なので「インターナショナル」版というタイトルになっているようです。
この作品U-NEXTでみることができたので(2022年3月時点)ついつい何度もみています。
数々の賞を受賞してきた村上春樹さんのこの作品だからこそ、西島秀俊さんがどう演じていくのかすごく興味もありました。
今回の作品で、西島秀俊さんは第45回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しましたが、さすがに受賞するのも当然の演技をしていたと感じています。
それだけ西島秀俊さんの演技が本物で、今までとはまた違った演技だと感じたんですよね。
ドライブ・マイ・カーインターナショナル版はU-NEXTでみることができましたが、
U-NEXTで見たこの作品のどこが良かったのかというのを今回お伝えできればと感じています。
「ドライブマーカーインターナショナル版をみた感想」
①「俳優西島秀俊さんの演技をみた感想」
彼の演技にある風格というもの表現できた作品になっていると僕は感じました。
その1つとなるのが「言葉数の少なさ」です。
この作品は濱口竜介監督そして大江崇允脚本の演出の仕方がとても現代の映画じゃなかった。
僕の感覚で申し訳ありませんが、なぜか昔の映画やドラマを見ている感覚におちいりました。
主人公の家福悠介の乗っている車も旧車のクルマですし。
というのも、昔の映画やドラマには、おちゃらけた部分があまりない作品が結構多くありました。
しっかりとした口調で、しっかりとした言葉数で、しっかりとした風格で演技をしている役者さんがとても多い時代です。
どこか言葉では伝わらない部分を演技のフィールドを通り越して演出する作品が多かったと感じるんですよね。
最近の演技はなぜか言葉を多く使った作品が多い時代なのですが、この作品のように言葉数をとても少なくすることで、
どこか知らない世界に引き込まれていくのです。
そういった演出が根本にある作品にしあがっているからこそ、作品の俳優たちの演技がとてもおもしろいものになっていると思うんですよね。
作品はR12指定ということで、少しエッチなベッドシーン部分もあり、大人向けの作品であることには間違いありません。
だからこそ、昔の映画やドラマを見て育ってきた大人に向けられた作品だからこそ作品の面白さが伝わってくると思いました。
そして、主人公が演出家という設定がまたおもしろくしていると感じました。
主人公が映画の中で演技をしているからこそ、演技というものが伝わり、それを見ているこちら側だからこそ主人公の風格をより感じることができます。
その風格は、西島秀俊さんの演技ですごく楽しい映画の時間というものになっていきました。
とにかく風格がある俳優さんだと再認識した作品でしたよ。
彼の演技をみて、もっと見たい、もっと見たい、そう感じた作品でした。
正直コロナウイルスの影響もあり、そんな作品最近ありませんでした。
②「作品で感じた違和感」
この作品をみて良いと感じた部分は他にもありました。
それが、「違和感」です。
作品を見ていると、なぜか違和感が残っていきます。
僕はその違和感の原因がつかめないまま作品の中盤あたりまで見ていったのですが、
そのあたりから違和感の原因をフッと感じたのです。
それは、声の違和感でした。
この作品は、とにかく高音でしゃべる部分があまり出てきません。
あまり感情がなく低い声で言葉を使う不気味な部分が多く出てきます。
主人公の家福悠介は、妻の家福音の秘密を知らないまま妻を失ってしまいます。
その妻との会話もどこか大人びた落ち着いた雰囲気の低音でお互いに言葉を交わします。
妻がひらめいた物語のためのセリフを読むシーンや、妻がセリフを読んでいるシーンも多く出てきますが、その声というものが、すごく特徴的な作品だと感じました。
感情表現せずセリフを読むシーンも多くあり、その感情を無視した表現の仕方をそのまま演出しているとあって、演技が逆に新鮮に感じるんですよね。
妻が亡くなってからも、カセットテープで聞く妻の声も特徴的な声をしていて、
一度聞いたら耳から離れなくなるほどの声の持ち主です。
妻の家福音役を演じているのは女優の霧島れいかさん。
すごく特徴的な声で良かったですよ。
そして妻の音の秘密を知っている高槻耕史役を演じている岡田将生さんの演技も不気味な言葉でセリフを伝えているシーンも多く、感情表現を声と顔と風格で演じることが多いこの作品はもう不思議で、見るとのめり込んでいきます。
そして、この作品を見ることでもう1人、不思議な女性が出てきます。
渡利みさき役を演じるのは女優の三浦透子さん。
悪の教典に出演していた女優さんなのですが、主人公を車に乗せ運転するという専属ドライバー役で、彼女のどこか不思議な生い立ちが少しずつ明らかになっていくところもおもしろい内容でした。
違和感どころが多いこの作品、しっかりとした作りになっている原作と脚本だからこそ、
衝撃的な展開になる要となるオチのような部分も出てきます。
まだこの作品をみていない方もいるでしょうから、詳しい内容はこの作品をみてもらえたらと感じています。
基本僕はネタバレしませんので、申し訳ありませんが作品をご覧になって楽しんでいただけたら幸いです。
③「この作品をU-NEXTでみることをおすすめする理由」
この作品はU-NEXTでみることができます。※2022年3月時点
U-NEXTでみることをおすすめする理由はなんといっても作品数が多いからです。
画質も音も問題なくみることができます。
そして早送りや巻き戻しが簡単にできますし、入会すると31日間見放題作品が無料でみることができ、2600円分のポイントがプレゼントされますからお得にこの作品のような新作映画を見ることができます。(それだけでもラッキーです)
ドライブ・マイ・カーインターナショナル版ですが、2022年3月時点現在では税込み(399円)(ポイントなら399ポイント)で他の配信サービスより少し安くで見ることができると思います。
amazonだとレンタル500円なので、現時点ではU-NEXTでみるのがお得です。
ちなみに現時点ではネットフィリックスでは見れないです。
このサイトはU-NEXTのおすすめ映画もご紹介しています。
この作品は僕的には高評価できる作品だと判断したのでまた、U-NEXTのおすすめ作品としてご紹介できればと考えています。
ドライブ・マイ・カーインターナショナル版、おすすめです。
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