U-NEXT飛行機映画のおすすめハドソン川の奇跡

トム・ハンクス主演、クリントイーストウッド監督の映画、「ハドソン川の奇跡」。

U-NEXTでみた飛行機をテーマにした映画です。

この作品、おすすめなんですよ。

トム・ハンクスといえば、フォレスト・ガンプ、グリーンマイル、プライベートライアンでみせたその演技力は、もうパーフェクトとしか言えません。

そして監督は、世界の巨匠クリントイーストウッド。

ダーティハリーシリーズでみせた当時の演技を超え、今は監督業として大きな成功を得ている実力派です。

その2人が、初めてタッグを組んでみせた映画がこの作品です。

 

やっぱりね、この2人が組んでみせるから、もうめちゃくちゃおもしろいんですよ。

クリントイーストウッドはもうおじいちゃん。

こんなこと言って失礼かもしれませんが、90歳になるご高齢で今も尚、作品を出し続けている元気にはスゴイとしか言いようがないです。

 

そんなスゴイ映画人が2016年に制作したのが「ハドソン川の奇跡」なんです。

この作品、96分と短いのですが、全然無駄なシーンがないです。

クリントイーストウッド作品は通常なら長いのですが、短い時間の中でこれだけの見せ場をつくりだせるのですから驚きです。


どんな内容かというと、この作品は実話が映画化されています。

 

2009年に奇跡的に生還した飛行機事故、「USエアウェイズ1549便不時着水事故」が題材になっています。


話は2009年1月15日、ラガー空港発を離陸した飛行機が離陸から1分ニューヨーク上空850メートルで鳥の群れに衝突してしまいます。

そのことによって、左右のエンジンが停止してしまうのです。

これはヤバい!

そう感じたトム・ハンクス演じる機長の(サリー)は管制塔に連絡します。


それで管制官が言うんです。


「空港戻れる」?


空港に戻れそうか戻れなさそうか聞かれたサリーは、

戻ることが無理そうだったのである重大な決断をします。

「川の上に降りる」と。

それを聞いた副操縦士のジェフ・スカイルズは了承して2人は川に下りることにします。


鳥が衝突してからたった208秒の間、飛行機はなんとか無事に着水できたのです。

 

その結果、乗員乗客全員無事という奇跡的な出来事が起りました。


後日、事故調査委員会はサリーを呼び出します。


そこで調査員の1人が言いました。


「ホントは空港に戻れましたよね」?

「実際にシュミレーションで調査してみたらちゃんと戻れたよ」

「川に着水したことで、逆に乗客を危険にしましたね」


と言われたのです。


それからというもの、機長と副機長は、英雄から容疑者扱いされることになります。


それで2人はテンションが下がってしまいます。


せっかくみんなを助けたのに・・・


そのせいで、機長と奥さんは退職金や年金がパァになることにもなりかねないと老後の心配をします。


そんな最悪の中、運命の公聴会で真実が決断されることになります。

「みどころ」

やはりトム・ハンクスの演技が最高です。

白髪に白いヒゲがとても機長っぽかったですし、

思わぬ事故で容疑者になりかけている機長の辛い立場を見事に演出しています。

そして、事故調査委員会の者たちが容疑者に仕立て上げる偏った言動には腹がたちます。

最高の仕事をした彼をすべて認めるべきです。

なのに、悪者にしたがります。

そういった部分がどうなっていくのか?

見ていておもしろかったです。


事故の真実はいったいどうなるのか?


機長の逆転劇によって本当の真実が見えていきます。

 

そしてもう1つはこの作品の凄さは徹底的なリアルのこだわりです。

クリントイーストウッドはこの作品をリアルしたいというこだわりがあったため、
レンタルではなく本物の飛行機を買うという驚くべきこだわり。


救出しているレスキュー隊たちも、実際にあった事故でも活躍された人たちです。

エンディングをみれば実際の事故でレスキュー隊が登場した場面も出ています。


映像の中では、内容がリアルに伝わってきます。

飛行機の中での緊迫感。

機長と管制塔のやりとり。

そういったことが、機内にいるかのような雰囲気にさせられてしまいます。

生きるか死ぬか、危機せまる瞬間!そこに映し出されるハドソン川の美しさ、その世界観にアドレナリンが出そうになりました。


さらにパイロットになって42年のサリーが、若い頃から培った運転技術その理由もうなずけました。

どうして乗員乗客は助かったのか?

その理由がだんだん見えていきます。

「エンディング(エンドロール)の良さ」

飛行機が墜落してから24分で全員を救出した1200人以上の救助隊員、
フェリーやヘリコプターなどで助けている場面をみて、
様々の助けがあって助かった命があるのだと感じさせられます。

そして、エンディングでは、この作品の基となる本物の機長と奥様が登場されています。

奥様が感謝の手紙をもらって感じた思いを涙ながらに伝えているシーンにはホント泣けます。

「助かってよかった」と。

事故になったことはとても残念でしたが、本当に助かって良かった、こんな素敵なことがあるのだなと、

改めて、事故と幸せ両側にある現実をみせられた感じがしました。


フライトやエアフォースワン、アビエイターやトップガンなど飛行機映画もたくさんありますが、この作品はぜひ観てほしいと思います。


おすすめです。