2019年2月8日(金)、劇場版シティーハンター新宿プライベート・アイズがついに公開されました!
懐かしいですね。
新作劇場アニメが公開されるのは1990年以来の約29年ぶり。
1999年のTVスペシャル放送から20年ぶりです。
この作品が劇場公開すると決まったときはもう、嬉しさより懐かしさの方で胸がいっぱいになりました。
シティーハンターという作品は、僕の青春時代で人気の漫画でしたからね。
1985年に週間少年ジャンプで連載されていましたが、ジャンプで見た漫画よりも、なぜか87年に公開されたTVアニメでみた記憶のほうが圧倒的に勝っていました。
その理由はこうです・・・
僕と仲のよかった友達のお兄ちゃんがこの作品が大好きで、友達の家に遊びに行くとお兄ちゃんはこの「アニメ」を何度も見ていました。
数々のアニメビデオを所有していたアニメオタクのお兄ちゃんだったのですが、そんなお兄ちゃんが大好きな作品が「シティーハンター」でした。
それにのっかってなのか、友達と僕と友達のお兄ちゃんとでこの作品を一緒に見て笑っていた当時の記憶がよみがえってきます。
僕にとっては、それほど懐かしいアニメなのです。
今回、シティーハンター20年ぶりの作品ということで、僕は居ても立ってもいられなくなり、劇場公開した瞬間さっそく観に行きました。
映画館へ向かう途中も、この作品が面白い作品であるように・・・変わっていませんように、後悔しませんように・・・と、なぜか子供のようにどきどきしてスクリーンの前で座っていました。
「スタッフ、キャスト」
「原作」:北条司
「総監督」:こだま兼嗣
「脚本」:加藤陽一
他~
冴羽獠(神谷明)
槇村香(伊倉一恵)
野上冴子(一龍斎春水)
伊集院隼人「海坊主」:(玄田哲章)
美樹(茉美)
遠藤亜衣(飯豊まりえ)
他
総監督は、「こだま兼嗣」シティーハンターシリーズではおなじみの監督。
今回の作品は、こだま兼嗣監督だと知りキター!と思いました、監督が誰になるのか少し心配だったのですが安心しました。シティーハンターの監督、演出に納得。
音楽「CityHunter~愛よ消えないで~」作詞「麻生圭子」作曲「大内義昭」歌「小比類巻かほる」の曲が懐かしすぎます。
「GetWild」作詞「小室みつ子」作曲「小室哲哉」歌「TM NETWORK」何度聞いてもやはりいい曲ですね。うん、やっぱり変わらないです。
キャストに関してもおなじみの顔で安心しました。冴羽?や香、海坊主、冴子、待ってましたって感じです。
今回、冴羽獠にボディーガードの依頼をした主人公は「遠藤亜衣」もちろん「もっこり美人」でした。亜衣の声を担当しているのは女優の飯豊まりえさん。
映画、暗黒女子で清水富美加とW主演した女優で、声優としてはどうだろうか?と期待していました。
そしてシティーハンターといえば「新宿」
「シティーハンタースペシャルグッドバイ・マイ・スイート・ハート」の作品を思い出していました!この作品今どこで見れるんですかね~?
原作:北条司
総監督:やまざきかずお
シナリオ:日暮祐一
シティーハンタースペシャルシリーズは何作かありますが、
特にこの作品は衝撃的で最高でしたよ、今でも忘れられない作品の1つとなっています。
今回も新宿を舞台に繰り広げていますが、北条司先生の描く、大都会「新宿」という場所に愛を求めているところがすごく好きで、
新宿を愛している人たちと新宿や日本を嫌う人との間にある葛藤が好きで、何があろうが新宿を守ろうとするその正義感の中にある思い!みたいなとこが垣間見えるんです。
だから冴羽リョウやその周りにいる人たちの人間関係もすごく好きなんですよね。
だから僕は、シティーハンタースペシャルの中では、「グッドバイ・マイ・スイート・ハート」が今までの中で最高の作品だと思っています。
新宿を愛する人たちの思いがすべて詰まったあの感じの表現に、すごいと思いながら何度も作品を観ていた時代がありましたが、何年たった今でも、スペシャルの中では最高の作品だったと感じています。
今ではもうほぼ観れない作品になっていますが、DVD化してほしいほどの作品です。
さて、新作映画はどうだったのかといいますと、もちろん今回も、新宿を舞台にしたストーリーでした!そこで今回、「新宿プライベート・アイズ」を観た感想をお伝えしたいと思います。
「あらすじ」
裏社会でナンバーワンの実力をもっているシティーハンターの冴羽?は、新宿でスイーパーとして香と共に様々な依頼を受けている。
モデルの遠藤亜衣が半信半疑でボディーガードの依頼をするため新宿の掲示板にXYZと書いた。
依頼を受けたシティーハンターは香と共に、彼女を守るためにキャンペーンモデルを務める会場で、IT企業の社長、御国真司を目にする。
御国真司は香の幼馴染。撮影場所で久しぶりに幼馴染と再開した香は、御国にデートを誘われる。
亜衣が狙われることを知った?は亜衣のボディーガードをするのだが、祖国の登場で香とすれ違う2人。
一方、冴子たちは敵の巨大な陰謀を?に知らせる。
来日する大物たち、?たちは新宿を守りきることができるのか?
「作品のおもしろかったところ」
映画を観て懐かしさを感じたのがまず1番ではないでしょうか。
あの獠の姿の新作を、2019年でみることになるとは誰が予想したことでしょう!
あっ!リョウだ!僕がまず感じたのはその部分です。久しぶりだね、リョウちゃん、元気だった?
そう問いかけながら映画を観ていったのですが、驚いたことに違和感がないということを感じずにはいられませんでした!
だってどう思います?20年以上もたっているのに違和感がないのはおかしくないですか?
普通なら、リョウちゃんが「おっさん」になっているとか、「おじいちゃん」になっているとか、「オカマ」になっているかもとか、衝撃的な部分があるのかもっ!と予想していた部分があります。
ですが・・・いつもの?と変わらない・・・。
変わったといえば、2019年らしく、携帯やドローンといった近代的な変化の部分が出ているといったことくらい。
後はほとんど何も変わっていない。
大きな変化がない、いつもとかわらない。
香や、海坊主、美樹、いつもと変わらないシティーハンターに逆に驚きました!
それがよかったのか悪かったのか、変わらない感じに懐かしさが損なわれることはありませんでした。
これはシティーハンター好きにとってはありがたいことだと思います。
下手にいじって失敗するケースを考えると、この、「いつもとかわらないシティーハンター」で少し安心した部分があるんですよ!獠が美人女性に「もっこり」する部分もいつもとかわらないですし、
香が獠に100tハンマーを振り下ろす部分も変わらないです。
(2019tバージョンアップ)しているところは変わっていましたが、香らしさがそのままの香でしたし、海坊主はいつもの照れ屋の海坊主でした。
その懐かしさを堪能しながら新作の物語のほうに興味しんしんで見入っていったのですが、
ストーリーもいつもとかわらないシティーハンターでした。
気になったのは、「キャッツアイ」の登場です!
今作では北条司1作目である「キャッツアイ」が登場していました!キャッツアイの登場で、少し笑みを浮かべながら懐かしさを感じていましたが、キャッツアイの3人登場シーンもあまり違和感がないというか、いつもとかわらないキャッツアイでしたよ。
「いつもとかわらないシティーハンター」ですが、そこがまたおもしろいのです。獠の「もっこり」好きの中にある本当の心の中にあるもの。
この本当の「中身」の部分が見えてくる部分(女性を真剣にボディーガードをする獠)は今でも健在でしたし、最強のスイーパー(裏社会の始末屋)といった部分も変わりませんでした。
「獠が唯一もっこりしない女性といえば香」の存在が気になるのですが、ですが今回、「香を大切に思っている獠の本音をみせています」(後半の最後)
しかし・・・そんな2人の気持ちが一瞬だけ離れていく部分があります。香の幼なじみ、御国真司に香が心を奪われてしまわないのか心配になりましたが、その後の2人の関係がどうなってしまうのか、
答えはこの物語の最後にあります。
獠と香、2人の男女関係が突入しそうでしないといった部分がこの作品のおもしろさだと思うし、
それがシティーハンターらしさだと僕は思っています。
それはそうと、今回の作品で1番おもしろかった点は、獠の腕前と脳の賢さ。
格闘シーンや爆破シーンや拳銃でのバトルシーンはシティーハンターならでは。
存分に楽しめると思いますが、中でも獠の賢さには毎回やられます。
拳銃や格闘も最高にうまいし強い獠なのですが、1番おもしろいのは、頭が切れるということ。
結局「かしこいんですよ」獠は。
数々の戦いをしてきた獠がドローンと戦うシーンは初めてでしょうが、ドローンとの戦いで、ドローンを倒すシーンがあったのですが、
最後の最強ドローンとの勝負で獠が考えた作戦がおもしろかったし、昔のシティーハンターを思い出し少し泣きそうになりました!
「作品の残念だったところ」
なにか変わったストーリーになるかと期待していましたが、そのままのシティーハンターで、1ひねりしてほしかったのが正直なところ。
僕は数々の作品を常に鑑賞しているせいか、ストーリーにひねりや過激さをもとめてしまっている自分がいます。
おもしろさを求めてしまっているんです。もっと、もっと、もっと・・・と。
そのせいか、最近はどの作品を観てもストーリー性にものたりなさを感じているんですよね。確かにドローンとの戦いは面白かったのですが、もっとびっくりさせてほしかったのが正直なところです。
今回、キャッツアイが登場しているのですが、キャッツアイにあまりインパクトを感じませんでした!もちろん獠たちの力になってくれたのですが、もっとキャッツアイらしさを出してほしかった!これでは、キャッツアイが可愛そうですし、3姉妹の出る意味もあまりないような気がします。
喫茶店(キャッツアイ)つながりで出ただけのように感じました。もっとキャッツアイになにかのアクションをおこしてほしかった。
例えばなんですが、キャッツアイが泥棒をするシーンとか、キャッツアイが置き手紙を残して獠と香がもっこりするとか、戦いに参加して獠の命を助けるとか、なんかもう1つほしかったんですよね。あくまでも例えなんですが、他には、
:獠が敵にやられ、絶対的なピンチになり、生死をさまようことになるとか、
:香が催眠術にかかり、敵と組んで獠をたおすことになるとか、
:依頼が失敗するけど大逆転するとか、
なんかもう少しインパクトがほしかった気がします。
「作品の感動したところ」
とはいえ、感動も僕の中ではありました!獠を信頼している新宿たち、(仲間)です。獠には新宿にいる仲間たちが大勢います。新宿のスイーパーとして獠のことを手助けしている仲間たちがいるんですね!
今回も仲間の登場がありホットしましたが、そこに感動したのかというとそれだけではありません!
仲間たちの感動でいえば、「シティーハンタースペシャルグッドバイ・マイ・スイート・ハート」に勝る感動はいまのところありませんが、(※これは僕個人の感想です)
「声優さんの変化です」
さすがに獠の声も当然変化しています。
神谷明さんの声ですが、いまの獠に最もふさわしい声だと感じました。
昔の獠から少しだけ落ち着いた声の獠になぜだか感動していました。
神谷明さんの作品はすべて観てきたつもりですが、
ほんとに神谷明さんって最高の声優だと思っています。
ほんの少しだけ変わった声に感動してしまいました。
そして曲もそうです。懐かしい名曲も最高に感動できますよ。曲って感動の原点ですからね。小室哲哉の名曲も当時の記憶がよみがえりますし、シティーハンターのサウンドトラックを聞きたくなりましたよ。
恐らく当時のことをよく知っているシティーハンターファンたちは、懐かしさに感動することでしょう。
映画の1番最後のエンドロールで、今までの作品の1コマが続々登場していたことも感動しました。
「続編はあるのか?」
作品の最後、エンドロールの後で、新宿の黒板に見知らぬ後ろ姿の女性が「XYZ」の書き込みをしていました!
これは、もしや・・・続編があるのでは?映画の終わりでそう感じていました。続編絶対してほしいです。ただこの時代、獠のキャラクターがどぎつく感じる若い世代もいるはず。
だって「もっこり」おじさんですよ!
今の世代で、そのキャラクターが受け入れられるのかは疑問ですが、北条司先生やこだま兼嗣監督の力で、シティーハンターをいつの時代になろうが、またやってほしいと個人的には思っています。
「まとめ」
「新宿プライベート・アイズ」を観て感じる部分は人によってそれぞれ違うと思いますが、
懐かしい作品を観ることができるのもいいですね!
北条司先生といえば最近ではエンジェルハートのイメージが強いです。
エンジェル・ハートも良いですが、元祖は「シティーハンター」です。
映画を観終わった後、シティーハンターのことが気になり、当時のシティーハンターの動画を観てみたくなったので見てみました!
シティーハンターのアニメ動画をどうしたら観ることができるのかといいますと、レンタルで見ることもできますが、
最近では動画配信サービス(VOD)でも観ることができます。
数ある動画配信サービスの中で、僕の調べた動画配信サービスで1番良かったのは「hulu」です。
huluはアメリカカリフォルニア州ロサンゼルスにある動画配信サービスで、日本では人気の動画配信サービスとなっています。
月額933円(税抜)で動画見放題です。
huluではシティーハンターシリーズが豊富に楽しめたので、
2019年2月の時点では、シティーハンターを見たいならhuluが良いと思います。
シーズン1エピソード第1話~51話まであります。
シティーハンター2では、シーズン2エピソードが第1話~第63話まであります。
シティーハンター3では、シーズン3エピソードが第1話~第13話まであります。
シティーハンター’91では、シーズン4エピソードが、第1話~第13話まであります。
もうこれだけのシリーズがそろっていれば十分ですね!
月額の元がとれるくらいの豊富な動画量です。
ちなみになんですが、huluでは「キャッツアイ」も見れます!
北条司の週間少年ジャンプ初連載作品がアニメ化されています。
美術館の名画を狙う美人怪盗3姉妹の作品も大いに楽しめますよ!
80年代~の作品にもその良さというものがあるはずです。
ぜひ堪能してみてはどうでしょうか。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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